亀甲(きっこうもよう)
亀の甲羅のようなおめでたい柄!亀甲模様の魅力や特徴
まるで亀の甲羅のように六角形の形が特徴の模様が亀甲模様です。
日本の伝統的な模様の1つとして古くから親しまれており、その歴史は飛鳥時代にまで遡ります。
亀甲模様は元は中国から日本に伝えられた模様で、その昔亀の甲羅を使って占いをしていたことから、亀は神の意志を伝える生き物として親しまれていたことから亀甲模様が始まったとされています。
神の意志が宿る生き物ということに加え、亀は長寿の縁起の良い生き物としても認識されていることから、亀甲模様は縁起の良い模様として伝わることとなったのです。
その縁起の良さから奈良時代前後においては一般庶民は見ることすら出来ない格式高い模様であり、平安時代に至るまでその模様を見たことがないと言う方が多い時代が続きました。
平安時代が訪れたタイミングで亀甲模様が徐々に世に親しまれはじめ、鎌倉時代には武士や一般庶民にも浸透。
普段使い用の着物や帯、小物類などにも亀甲模様が定着するようになり、そこから広く国内に知れ渡った結果、現在に至るまで広く受け継がれることとなったのです。
現在でも縁起が良い柄であることに変わりはなく、健康や長寿に加え現在では金運を高める模様として親しまれています。
財布の裏地などに利用されることも多い
金運を高めるおめでたい模様として広まっていることから、現在では財布の裏地や貯金箱などお金関係のアイテムに模様が取り入れることも増えています。
亀甲模様は単体柄としてだけではなく小紋柄の一種でもありますので、家紋や紋章として利用している家庭もあるのが特徴です。
シンプルな亀甲模様の他にも、内側に亀のモチーフを描いた模様などデフォルメもしやすい模様ですので、とにかくおめでたい柄をお探しの方にも人気があります。
また亀甲模様は贈る方の幸せを願う意味もあることから、ギフトラッピングに使われていることも多いでしょう。
元々が格式高い認識をされていたこともあり、目上の方への贈り物へのデザインに選ばれることも少なくありません。
上司や恩師など自分より目上の方に小物類を贈る際にも亀甲模様は向いています。
シンプルなカラーの組み合わせが映える模様
元々のデザインがシンプルながらも華やかな雰囲気があることから、白黒や青白などシンプルなカラーでもキレイに決まりやすい模様です。
あまりにも華やか過ぎても地味すぎても困るようなタイミングで選ぶのにピッタリの柄ですので、ギフトとしてはもちろん、パーティーシーンなどに取り入れるにも良いでしょう。
着物の柄としても向いていますが、デフォルメされた状態でドレスにデザインされることも多く、オールマイティーな柄として知られています。