すだれについて

昔は貴族のものだったすだれ

暑い夏の日差しを遮り、風だけを通してくれるすだれは、外から部屋の中を隠す効果もあります。すだれは葦や竹を糸でつないで作った、ブラインドです。

その歴史は古く、奈良時代から使われていたといわれており、平安時代には貴族が使っている文献がたくさん残されています。平安時代の家屋には仕切りがなかったので、部屋を区切るための道具として、御簾(みす、ぎょれん)と呼ばれるすだれを使っていました。御簾はすだれを布で縁取りした美しい高級品で、主に竹で作られています。

庶民にも使われるようになってからは、葦で作られたものが普及するように鳴りました。竹製のすだれは高級品として、室内で使われ、室外で使うすだれは葦で作られたものを使うのが一般的です。

暑い夏をエコに過ごそう!

現在でもすだれは、ホームスーパーなどで販売されています。

夏場はカーテンを取り外して、カーテンレールにすだれを取り付けると、エアコンを使わなくても涼しさを演出できます。すだれは、風を通しますが、日光を遮断するのと同時に、外の熱も通りにくくしてくれるのが魅力です。夏に室外から入る熱の多くが窓から入ってくるものです。特に現代の住宅は密閉性が高いので室内に熱が入ると出ていく場所がありません。これでは、冷房の効率も下がってしまいます。

冷房の効率を上げるためには、窓から芯に有する日差しを遮って熱をシャットアウトすることです。窓にすだれなどで日差しを遮ると、30%も熱の侵入を防ぐことができ、5%の省エネ効果があるといわれています。夏場のよしずは、冷房代の節約にもなるのです。さらに、窓を開ける際には、網戸のように虫除け効果も期待できます。

すだれが活躍するのは主に夏ですが、冬場でもすだれは役に立ちます。密封された部屋で暖房を使うと、温度差で窓に結露が発生しやすいのですが、窓の内と外にすだれを取り付けるだけで、結露防止効果があります。さらに、外からの冷気の侵入も防いでくれます。

すだれは、日本に古くから伝わる夏を涼しく過ごす知恵です。今でも日本建築が多く残る京都では、夏になると部屋の模様替えをして、窓にすだれを掛け、障子や襖もすだれを使ったものに交換する習慣が残っています。

エアコンで過ごすのもいいのですが、たまにはエアコンのスイッチをオフにして、自然の風を部屋に取り入れて涼んでみてはいかがですか。風が通る道を作って、室内に風を通すと気分もスッキリします。

エアコンは体は涼しくなりますが、視覚効果はまったくかわりません。しかしすだれはみた目も美しく、工夫次第でリゾート風のインテリアとして使うこともできます。陽の光を通さないので室内もほの暗くなり、隠れ家のようなムードを演出することもできます。そして窓際に風鈴を吊り下げれば、さらに効果抜群です。涼し気な風鈴の音色を楽しみながら、すだれから通る風を感じてみませんか。