建国をしのび、国を愛する心を養う「建国記念の日」
1 min read建国記念の日は神武天皇が即位した日
建国記念日は、神武天皇が即位した日とされています。
いったんは、戦後の占領軍がこの祝日をなくしたのですが、復活させようという動きが国内にあり、「紀元節」とされていた祝日名を「建国記念の日」に変えて復活させました。
1966年に国民の祝日となり、実際に休日になったのはその翌年です。
そもそも、「建国記念日」という名ではなく、「建国記念の日」という名になったのは、史実である建国の日とは違うからです。
建国されたということを祝う日という意味があります。
歴史で見る建国記念の日
では、歴史的観点でこの「建国記念の日」を見てみましょう。
建国記念の日を祝日にしたいという動きが始まったのは、明治時代でした。
日本の初代天皇とされる神武天皇が初めて即位したとされる日を、日本の紀元とする考え方からだったようです。
この紀元の日を「紀元節」と言いました。
この「紀元節」は戦前の日本に浸透していたようで、日本各地の神社では「紀元節」にちなんだお祭りである「紀元節祭」が催されましたし、国民の間でも「建国祭」という行事になっていたのです。
しかし、戦後になって、この「紀元節」に異を唱えたのはGHQでした。
天皇中心の団結力が深まり、再び、アメリカに宣戦布告ということになりはしないかという恐れからだったと言います。
そのような理由で、アメリカにより廃止された「紀元節」でしたが、あるテレビ局で行った調査で、ほとんどの日本人が建国に関する祝日を作ってほしいと感じていることが判明し、政府を動かしたのです。
それが上記に書きましたように1966年制定、1967年に実行された「建国記念の日」となりました。
このようなことから、「建国記念の日」には「国が作られたということに思いを馳せて、国を愛する気持ちを育てよう」という意味があります。
現代はどのように過ごしている?
毎年2月11日の「建国記念の日」は、日本各地の神社仏閣では、「建国祭」が行われます。
また、「奉祝パレード」を行う団体もあるようです。
この日は祝日で、学校や職場が休みということで、こういったお祭りを家族で見るという人もいるでしょう。
また、お祭りなどに関心のない人は、いつもの休日の様に過ごしているようです。
家でゆっくりしたり、家族で買い物に行ったり、友達や恋人と出かけたりといったところではないでしょうか。
また、土日月などで連休になる場合は、この機会に旅行に行くという人もいます。
そして、この時期は入試の時期でもあるので、建国記念の日をお祝いというよりも、家族が受験でやきもきしているという人も多いでしょう。
2月の半ばは高校や大学の受験があり、発表もある時期なので建国記念よりも、受験のことを考えてしまうのは仕方がないかもしれません。
残念ながら、建国記念の日に関しては国民の関心は年々薄れているようですが、子供たちにきちんとこの日の意味を伝えたいものです。