日本の行事・記念日の歴史や過ごし方をまとめました!

吉原つなぎ

規則性が美しい吉原つなぎの和柄模様

まるで鎖が連なっているように規則的な並び方が美しい吉原つなぎの模様ですが、吉原つなぎは元々は遊郭としておなじみの吉原が由来です。
吉原は1度ハマると抜け出せない女の花園、繋がれると鎖のようになかなかほどくことが出来ないことから吉原つなぎの名前がつけられたとされています。
名前の由来はあまり平和的ではありませんが、規則性が美しく見ている者の心を惹き付ける和柄として愛されています。

吉原つなぎには他にも人と人とを繋ぐという意味合いで良縁の印としても利用されており、贈り物の浴衣や信玄袋などに使われることもあります。
どんなアイテムにも合わせやすい柄で、初めましての方やお客さまへの感謝の気持ちとして吉原つなぎが描かれたアイテムを用意する所も少なくありません。
ネガティブな由来だけではなくあくまでお相手との強固な繋がりを願う意味合いで使われる事もしばしばです。

どんな品物にも合わせやすい小粋な柄

吉原つなぎはどんな品物とも合わせやすい小粋な柄で、男性用の浴衣や女性用の帯の柄など様々なものに使われています。
一本の鎖が連なるように描かれているタイプもあれば、全体を吉原繋ぎが覆うように囲んでいるデザインなど、シンプルだからこそ様々な使い方ができるのが魅力です。

基本は白などシンプルなカラーで描かれる事が多いですが、黒やグレー、ネイビーや抹茶など和柄らしい色合いとも相性抜群です。
デザイン自体がガチャガチャとしていないこともありうるさくありませんので、男性と女性の合わせの柄としても使いやすいでしょう。
初めての和柄としても挑戦しやすい柄で、着物や髪飾りの柄にこちらを使う方もいます。

大小様々なデザインがあるのも楽しめる

吉原つなぎはあくまで鎖状に繋がっていることが条件で、四角形の内側に小さな四角を入れて繋いでいく作りをしています。
その点さえクリアしていれば特に細かい指定はありませんので、吉原つなぎをさらにデフォルメしてオリジナルデザインを作る方も少なくありません。
サイズの大小を変えてみたり、カラーを変えてみたり様々な楽しみ方があります。

また吉原つなぎは布類にプリントされるだけではなく、本当の鎖やチェーンなどを使ってアクセサリーにデザインすることもできます。
和柄模様と洋風テイストの組み合わせが美しいブレスレットなどもありますので、和柄をさりげなく取り入れたい方にもぴったりです。
吉原つなぎと一口に言っても色々なタイプがありますので、浴衣など身にまとうものは恥ずかしいということであれば、まずはアクセサリーなど小さめサイズの商品から取り入れてみると小粋なオシャレを楽しめるでしょう。