お中元ってどんな意味があるの?
人との付き合いを思い返す機会
人との付き合いをとても大事にする文化を持つ日本では、一年のうちに贈り物を贈る特定の時期や日があります。
もちろん、世界中でもクリスマスなどの時期にプレゼントをする習慣はありますが、あくまで何らかの祝日を祝う一環として行われています。
しかし、日本では何かを贈ることをメインとした期間があり、世界の中でもこうした文化は珍しいものです。
そのうちの1つが、お中元という習慣です。
もちろん、お中元はお盆に付随するものなのですが、贈り物をする1つの独立した習慣ともなっていて、そのためにたくさんのお中元専用商品がこの時期になると出るほどです。
そして、お中元が日本独特の文化と言える1つの理由に、プレゼントをする範囲が非常に広いということでしょう。
他国ではプレゼントをするといっても、せいぜい家族や近い友人や同じ職場の人くらいです。
しかし、お中元などでは、家族や親族はもちろんのこと、ちょっとした付き合いしかない仕事上の知り合いにもプレゼントをするもので、人間関係を大事にしていることの表れとなっています。
お中元の起源
当然のように贈り物をするお中元ですが、全ての人がこの起源を知った上で行っているわけではありません。
しかし、この起源を覚えておくと、贈り物をする際にもより心を込めて行えるようになりますので、重要なことです。
この夏の時期に贈る習慣は、お盆と大きな関わりがあります。
お盆は死者の魂を慰めるために行うものです。
それが転じて、生きていることを感謝するため、近しい人に日頃の感謝をするということで、贈り物をする習慣が生まれました。
それが、現代まで引き継がれ、近しい人たち全員に、たとえ近隣に住んでいなくても、贈り物をするという形になったのです。
すなわち、お中元とは単に人間関係を思い起こすだけではなく、今生きているのは周りの人の支えがあるからこそだ、という思いを持って、その感謝を示す機会なのです。
時に、贈り物をするのは出費もかさみますし、プレゼント選びが面倒に思えることもあるかもしれませんが、こうした由来を考えると気持ちを込めて、商品を選んで贈りたいものです。
どんなものを贈るか
お中元の商品は百貨店を始めとして、様々な会社が提供していて、何を贈ったら良いのか迷ってしまいます。
相手の方の好みに合わせたものが一番ですので、一人一人の好みを思い起こして選んでみましょう。
それでも、決めかねる時は、カタログギフトを選ぶのも手です。
それぞれが好きな物を選ぶことができますし、選択肢がたくさんありますので、選ぶ楽しみも同時に提供できます。
お中元を通して、日頃の感謝を深め、付き合いを爽やかなものにしたいものです。
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