母の日を知ろう
母の日の由来
毎年5月の第2日曜日として行われているのが母の日です。
母の日は今でこそすっかり日本の年中行事として定着していますが、もともとは米国の習慣が日本に伝わったことで始まった記念日です。
日本ではじめて「母の日」という行事ができたのは明治時代のことで、大正時代にかけて教会で行われるものとして広がっていきました。
しかし昭和になるまではこの母の日は国民的行事ではなく一部のキリスト教信者や米国の習慣に近い人たちのものでした。
昭和になってからは大日本連合婦人会という女性団体が結成されたこともあり、昭和天皇の皇后の誕生日が3月6日であったことにちなんで日本独自の母の日を設定していました。
その後森永製菓が独自に母の日という行事を商戦に結びつけたことで急激に「母の日」という習慣が広く知られるようになりました。
現在のように5月の第2日曜日になったのは昭和24年からのことで、米国の習慣にならい日付を移動させました。
ちなみにこの母の日という習慣を持っているのは米国や日本だけでなく、カナダ、イタリア、ドイツなどがあります。
起源である米国で母の日が始まったきっかけは1905年にアンナ・ジャービスという女性が母親が亡くなったことをきっかけに「生きている母に感謝の気持ちを伝えよう」というメッセージを世の中に伝えたこととされています。
母の日とカーネーションの関係
母の日といえばプレゼントの定番になっているのがカーネーションです。
カーネーションを最初に母の日のプレゼントにしたのは前述の米国人女性アンナ・ジャービスです。
もともとが亡くなった母親への感謝ということもあり、当時は白いカーネーションを祭壇に飾っていました。
この習慣は現在も伝えられており、生きている母親には赤いカーネーション、亡くなってしまった母親には白いカーネーションを捧げるというふうに使いわけがされています。
なぜカーネーションなのかということですが、これはアンナ・ジャービスの亡母が好きな花だったことが理由なのだそうです。
カーネーションという花はもともと「聖母マリアが十字架にかけられたキリストにこぼした涙から咲いた花」という逸話のある花であるため、それもまた母の日というイベントにふさわしいと思われたのでしょう。
小学校の学校行事としてもよく使用される母の日ですが、母親が生きているかどうかでカーネーションの色を分けるということは子供心には残酷ではないかという意見もあり、現在では全員が赤い花を使っているようです。
母の日には心をこめたプレゼントも添えて
大人になってからも母の日には必ず贈り物をするという人は多いでしょう。
百貨店や贈答品を扱うインターネット通販では、母の日の時期には特集を組んでおすすめプレゼントを紹介しています。
母の日にはカーネーションに添えて母親が好きなものを贈るのが一般的ですが、中でも人気が高いのはスイーツ類や果物などのおいしい食べ物です。
百貨店によっては、花屋さんとスイーツがコラボした商品もあったりして、お花だけでは足りないなと思う人にぴったりの母の日ギフトが見つかりますよ。
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他にも、ここ最近の人気商品としては、花の形で作られたケーキやかわいいピンク色で作られたケーキやクッキーや、ブリザードフラワーなど長く楽しめる花飾りを贈る人も多くいます。