日本の行事・記念日の歴史や過ごし方をまとめました!

羽子板市

正月を彩る伝統行事!羽子板市とは?

元旦からお正月にかけて正月行事として定着しているのが羽子板市です。
羽子板市は羽子板を販売する市のことで、羽子板市で購入した羽子板はいずれも非常に華やかな絵柄が描かれており、正月らしいアイテムとして親しまれています。

お正月に羽子板で遊ぶ風習もある程、羽子板は正月用品として定着しているアイテムですが、元々羽子板は縁起物の一種で飾り物として利用されています。
門松や破魔弓などと同じカテゴリのアイテムで、羽子板には女児の成長を願って女児を出産するご家族に贈られる風習がありました。
現在でもお子さんの健やかな成長を願う品である事に変りはなく、女児がいるご家庭は毎年羽子板市に訪れることも少なくありません。

羽子板市は江戸時代がルーツ?

羽子板市は年末開催行事の歳の市と切っても切れない関係にあり、歳の市の始まりは江戸時代にまで遡ります。
江戸時代では羽子板に歌舞伎役者が描かれグッズとして販売されていました。

羽子板が今で言う所のアイドル写真のような扱いで、人気の歌舞伎役者が描かれた羽子板は即完売。
羽子板に現在も人間の姿が描かれていることが多いのは、この時の名残とされています。
華やかな装飾がされているのも現在のアイドル写真を考えると分かるかと思いますが、現在では伝統工芸品として定着しており、歴史的価値の高い品物として受け継がれているのです。

また羽子板は女児の健康を願うお守りとして定着した理由は、戦国時代にまで遡ります。
戦国時代は現在に比べると病気でお子様が亡くなることも多く、羽子板が邪気除けのお守りとして効果的で、年末に女の子の長寿を願って贈ることが風習となっていたのです。
羽子板とセットで利用する羽根がトンボの羽根に似ていることから、お子さんが無病息災で健康でいられることも願っており、お子様へのポピュラーな品物として知られています。

羽子板市は寺院で行われる事が多い

羽子板市は浅草のお寺を筆頭に様々な寺院で行われています。
歳の市に比べるとそこまで広く開催されているわけではありませんが、古くから現在でも定着している行事です。
歳の市とセットで開催されている場所も多く、年末年始両方訪れる方も少なくありません。

お子さんがいる御家族だけではなく羽子板に描かれる絵柄は非常に華やかで美しく、羽子板収拾が趣味の方が訪れる事も多い行事で、例年多くの方が訪れます。
また羽子板市と合わせて遊園地で遊べるキャンペーンを行っている寺院もありますので、遊園地目的で訪れる方も。
羽子板を購入して示すことで入園料無料になるイベントもありますので、お正月に御家族で楽しむにもぴったりの行事でしょう。