暑中見舞い・残暑見舞い

意外と知らない暑中見舞い・残暑見舞いのマナー

お正月に送る年賀状と並び、お世話になった人に送る手紙として知られているのが夏の「暑中見舞い」や「残暑見舞い」です。

ですが年賀状については詳しくマナーやルールを知っているという人はいても、案外暑中見舞いや残暑見舞いについてはよく知らないということがよくあります。

現在では年賀状すら送らないという人も若い世代を中心に増えてきていますが、やはり手書きで作成する手紙には独特の味がありますから、長くお付き合いをしている人にこそ年に一度は丁寧に作成した手紙を送るようにしたいところです。

まず「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の違いについてですが、これは手紙が相手に届くタイミングによって名称が区別されます。

あまり有名ではありませんがもう一つ「梅雨見舞い」という手紙もあり、いずれも初夏の時期から夏の時期にかけて出されます。

梅雨見舞いは7月21日までに届くもの、暑中見舞いは7月22日~8月7日までに届くもの、残暑見舞いは8月8日~8月末までのとされています。

一般的には「暑中見舞い」として出されるものが多いのですが、都合によりその時期に間に合わないというときには残暑見舞いとして出しても問題ありません。

暑中見舞いや残暑見舞いでよく使われる語句

年賀状の場合、「謹賀新年」や「賀正」、「A Happy New Year」といった言葉を冒頭につけるのが一般的です。

しかし暑中見舞いや残暑見舞いではそうした決まり文句のようなものはなく、普通の手紙と同じように文章を作っていきます。

一般的な手紙文句では「拝啓~敬具」のような頭語や結語がつきますが、そうしたものを付ける必要はありません。

よくある暑中見舞い・残暑見舞いの文章構成としては、最初に「季節の挨拶」としてこの手紙がどういう目的のものかということを述べることから始まります。

一例を挙げると以下のような感じになります。

「暑中お見舞い申し上げます

厳しい暑さが続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
私ども一同も暑さに負けぬよう日々生活を送っているところです。
今年は特に酷暑となっておりますが、ぜひ体調を崩されることなく乗りきれますようお気をつけくださいませ。
皆様方のご壮健をお祈りしております。

平成●●年 七月」

定型文というものは特になく、友人や親類など親しい間柄であれば「今度一緒にビールでも飲みましょう」といった私信を砕けた調子で入れても全く問題ありません。

知っておくと便利な季節の言葉

会社や取引先へ出す暑中見舞いや残暑見舞いの場合には改まった言葉遣いを間違いなく使用することが望ましくなります。

そんなときに覚えておくと便利なのが初夏~夏の間の季節の言葉です。

季節の言葉は短歌や俳句の教本などで詳しく解説されていますが、ここでは有名なものについていくつかピックアップをしてみます。

【青葉】…初夏の頃の新緑の様子。

【朝涼み】…夏場の朝の涼しい時間帯のこと。
もしくは朝に涼みに出かけること。

【炎夏・炎陽】…非常に暑い夏のこと。

【酷暑・極暑】…同じくとても暑い夏のこと。

【夏雲】…夏のころによく見られる雲。
入道雲や夕立雲など。

【炎昼】…昼間の最も暑い時間。