百人一首

古今和歌集・新古今和歌集から編纂された100首

日本独自のカルタ遊びとして広く知られているのが「百人一首」です。
遊びとしての百人一首は上の句と下の句が記載されている絵札と、下の句のみが書かれた文字札が2枚で1セットとなっており、読み手が上の句を読んだところで下の句が書かれているカードをできるだけ早くとります。

百人一首の句は国語の授業教材としてもよく使用されており、中高生の頃に授業の一環として覚えさせられた記憶がある人もたくさんいることと思います。

かるた遊びになったのは江戸時代に入ってからのことで、もともと百人一首は平安時代末期~鎌倉時代前期にかけて活躍していた歌人の藤原定家によって編纂された歌集です。

藤原定家は百人一首だけでなく新古今和歌集や新勅撰和歌集といったものを撰進しており、また自身も4000首以上の和歌を詠んだと言われています。

百人一首としてまとめられているのは天智天皇から順徳天皇までの約550年間に詠まれた句で、有名な歌人の代表的な句をピックアップして百首としています。

かるたの名称として「小倉百人一首」と言われることもありますが、これは藤原定家が京都の嵯峨にある小倉山の別荘でふすまに百首を書きうつしたことから由来します。

百人一首に最も多く採用されているのは古今和歌集の24首で、他にも新古今和歌集から14首など数多くの歌集のから選ばれていることが特長です。

恋の和歌が多いことが特長

百人一首は藤原定家による小倉百人一首だけではありません。
他にも1483年に足利義尚が選んだ「新百人一首」や、1800年頃に作られたという「後選百人一首」といったものもあります。

あまり有名ではありませんがその後武士の和歌のみを選んだ「武家百人一首」や、女性歌人のみを集めた「女百人一首」といったものもあったようです。

現在百人一首は全国で公式大会が開催されるほどの人気となっており、「かるたクイーン」といったような有名人がしばしばメディアで取り上げられたりします。
公式大会で使用されるのは小倉百人一首で、他のタイプのものはまず滅多に見かけることはありません。

小倉百人一首の特長は恋を題材にした歌が非常に多いということです。
百首のうち色恋を題材にした歌は43首と最も多く、他にも季節の歌などいくつかの題材によって歌が詠まれています。

百人一首がここまで人気があるのは、それぞれの歌のレベルが非常に高いということと、多く暗記をすることでかつての日本の知識人達がどのような感性を持っていたかということをうかがい知ることができるからです。

かるたとして楽しむのももちろんおすすめなのですが、ただ字面だけを暗記するのではなく時には歌の内容にも耳を傾けてもらいたいです。